推進工法一覧
jacking method
呼び径800以上の大中口径管推進工法、呼び径700以下の小口径管推進工法、鋼製管推進工法および改築推進工法に分類されます。
大中口径管推進工法は、切羽が開放状態になっているか否かで開放型と密閉型に分類されます。
密閉型は、切羽の安定方法、土砂の搬出方法等によって泥水式推進工法、土圧式推進工法、泥濃式推進工法に分類されます。小口径管推進工法は、使用する推進管種により、高耐荷力方式、低耐荷力方式および鋼製さや管方式に分類されます。
大中口径管推進工法
泥濃式推進工法
エスエスモール工法
エスエスモール工法は、テールボイド内に高濃度泥水を充満加圧させることで管外周面抵抗値を低下させ、長距離・急曲線推進を実現する工法です。高濃度泥水による圧力バランスが良好なため、地盤に与える影響が他工法に比べ極めて低く、軟弱地盤から玉石層まで広範囲の土質に対応可能。推進設備がコンパクトなので、狭い仮設ヤードでの施工が可能なほか、発進、到達以外で補助工法を必要とせず、経済効率が高いです。
アパッチ工法
アパッチ工法は、泥濃式推進工法特有である長距離推進、曲線推進に加え、小立坑での発進・到達及び既設人孔からの掘進機回収が可能となった工法です。既設人孔からの回収の際、上部マンホール蓋あるいは斜壁等を取り壊す事なくφ600mmの開口部より掘進機を撤去する事が出来ます。従来の泥濃式推進工法の優れた特性を損なう事無く新たな技術を取り入れより経済的な推進施工を実現しました。
ミリングモール工法
ミリングモール工法は、「探査・改良・切削・誘導」4つの特殊機能を搭載した地中障害物対応型泥濃式推進工法です。掘進機、特殊伸縮管、特殊注入管の3つの装置から構成されており、地中障害物を細かく切削し排出することができます。掘進機に障害物を切削するための専用特殊ビットを装備し特殊伸縮管によって掘進機カッターを障害物へ超低速で接触させ、カッターの回転によって切削を行います。旋盤加工技術と同じ原理です。
小口径管推進工法
圧入二工程方式
アクモ工法
アクモ工法は、直径の小さい管を埋設するための小口径管推進工法です。一番最初にリード管と呼ばれる細い管で推進を行い、その後埋設する管の推進を行います。コンパクトながら高精度の推進工事ができ、リード管の推進時に障害物があっても、簡単に引き抜くことができるのも特徴です。
鋼製さや管推進工法
一重ケーシング式
ベビーモール工法
ベビーモール工法は直接鋼管を削進する工法であり、鋼管の内部が開放されているため、切断した異物をその鋼管内部に取込、排除しながら削進の継続ができます。この特徴を最大限に生かすため、ベビーモール工法では、ある程度の削進精度を保ちつつ可能な限りオーガー等を挿入せずに削進しています。
施工風景
Construction scene